浄水器レンタルは損?購入と何年で逆転するか料金比較
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最終確認日:2026-08-26(マルチピュア・クリンスイの料金と契約条件は同日に各社公式サイトで取得。エブリィフレシャス・Loccaの数値は src/data/servers.ts の既存データ〈取得日2026-07-12〉を引用しています)
※本記事は各社の公式サイトに公開されている情報に基づいて書いています(実機検証前)。味や使い勝手の体験談は含みません。
「浄水器はレンタルだと結局高くつく」「5年以上使うなら買ったほうが得」——検索するとよく出てくる説明です。
ただ、この「5年」という数字は、どの機種と、どの機種を比べたときの話なのかがはっきり書かれていないことがほとんどです。実際に公式サイトの本体価格とカートリッジ価格を拾って計算してみると、逆転するまでの年数は同じメーカーの中でも約3年から約10年まで開きました。
この記事では、公式に価格が公開されているマルチピュアを例に、レンタルと購入の総額が何年で入れ替わるかを計算します。そのうえで、冷水・温水が使える浄水型ウォーターサーバーという第3の選択肢と、やめる時にいくらかかるかまで並べて整理します。
浄水器のレンタルは「月額900円〜3,300円」と幅がある
まず前提として、ひとくちに「浄水器のレンタル」といっても月額の水準はかなり違います。同じ土俵で比べられるものではありません。
| サービス | タイプ | 月額(税込) | カートリッジ交換 |
|---|---|---|---|
| クリンスイ レンタル(CR002-WT) | ポット型 | 900円 | 3か月ごと |
| クリンスイ レンタル(CR001-WT) | 蛇口直結型 | 1,100円 | 3か月ごと |
| マルチピュア レンタル(Aquaperform) | カウンタートップ型(据置) | 3,300円 | 1年ごと |
※クリンスイ公式サイト(取得日2026-08-26)およびマルチピュア公式レンタルページ(取得日2026-08-26)の記載。いずれも月額にカートリッジ代が含まれます。
ポット型と据置型では、そもそもろ過する量も設置のしかたも違います。クリンスイのレンタルは工事不要で初期料金もかからず、申し込み月は無料で翌月から月額が発生すると案内されています。一方マルチピュアのレンタルは、蛇口の形状によっては分岐金具の取り付け工事が必要になり、その場合は部品代22,000円〜25,300円と工事費15,400円〜29,700円が別途かかると明記されています(泡沫水栓など、工事が不要なケースもあります)。
つまり「レンタルは月額いくら」という平均値にはあまり意味がなく、自分が欲しい浄水性能の帯で比べる必要があります。ここから先は、本体価格が公式オンラインショップで公開されていて比較計算ができるマルチピュアを例にとります。
レンタルと購入、何年で逆転するのか(実際に計算してみた)
使う数字
マルチピュアの公式レンタルは、**月額3,300円(税込)**で、交換カートリッジ代と故障時の交換部品の料金が月額に含まれます。カートリッジは1年ごとに届きます。初期費用は本体お届け時の配送料が全国一律660円で、基本契約期間は1年、以降は自動更新です(マルチピュア公式レンタルページ・取得日2026-08-26)。
購入の側は、マルチピュア公式オンラインショップに掲載されているカウンタートップ型(据置型)の本体価格と、対応する交換カートリッジの価格を使います(取得日2026-08-26)。カートリッジ商品ページには「カートリッジの交換は年1回です」と案内されています。
| 購入モデル(据置型) | 本体(税込) | 交換カートリッジ(税込・年1回) |
|---|---|---|
| Aquamini 250CT | 85,800円 | CBMINI 15,400円 |
| Aquasmart 400CT | 118,800円 | CB5BJ 19,800円 |
| Aquaversa 750CT | 151,800円 | CB6BJ 20,900円 |
| Aquaextra EXCT | 173,800円 | CBXT 24,200円 |
計算の前提
- レンタルの総額 = 3,300円 × 12か月 × 年数 + 初回配送料660円
- 購入の総額 = 本体価格 + カートリッジ代 × (年数 − 1)
- 購入は本体に最初の1本が入っている前提で計算しています。ただし本体価格に初回カートリッジが含まれるかどうかは、公式サイトの記載を確認できませんでした(未確認)。もし初年度からカートリッジ代がかかるなら、購入が追いつく年数はさらに延びます。
- 工事費・電気代は含めていません(浄水器は電気を使いません)。
結果:逆転年数は約3年〜約10年
| 比べる購入モデル | レンタルの総額が上回るまで |
|---|---|
| Aquamini 250CT | 約2年11か月(およそ3年) |
| Aquasmart 400CT | 約5年 |
| Aquaversa 750CT | 約7年 |
| Aquaextra EXCT | 約9年8か月(およそ10年) |
たとえばAquaversa 750CTと比べた場合、5年時点ではレンタルの累計が198,660円、購入の累計が235,400円で、まだレンタルのほうが約3.7万円安いという結果になります。よく見かける「5年で購入が得になる」という説明は、比べる相手が安いモデルのときに成り立つ話であって、上位モデルと比べると当てはまりません。
理由はシンプルで、上位モデルほど本体が高いだけでなく毎年のカートリッジ代も高いからです。購入しても年24,200円かかるなら、年39,600円のレンタルとの差は年15,400円しか開かず、17万円台の本体価格を埋めるのに10年近くかかります。
大事な注意:性能が同じ土俵ではありません
ここが一番の落とし穴です。マルチピュア公式サイトのトップページでは、レンタルのAquaperformについて102項目の有害物質を除去と案内されています。一方、公式オンラインショップの説明では、Aquaextraシリーズが104項目、Aquaversa 750シリーズとAquasmart 400シリーズが98項目とされています。
つまりレンタル機の102項目は、購入モデルでいうとAquaversaとAquaextraの間に位置します。同じくらいの除去項目数で比べるなら、逆転年数は上の表の約7年〜約10年のほうを見るのが実態に近い、ということになります。一番安いAquamini 250CTと比べた「約3年」は、性能の違う相手との比較です。
なお、除去項目数が多いほど自分にとって良い浄水器とは限りません。日本の水道水に含まれる可能性が低い物質で項目数が増えている場合もあるためで、これは他メーカーの公式サイトでも注意書きとして書かれている論点です。項目数は「多いほど安心」ではなく「何が対象か」で見るものと考えてください。
浄水器 | レンタルと購入
レンタルと本体購入、負担のかかり方が逆になる
マルチピュア公式サイト・公式オンラインショップの記載に基づく(取得日2026-08-26)
| はじめに払うお金 | 長く使ったときの総額 | カートリッジと故障の負担 | |
|---|---|---|---|
| レンタル(月額3,300円) Aquaperform | ○ 配送料660円のみ(工事が必要な蛇口は別途) | △ 比べる機種によっては約3年で購入を上回る | ○ カートリッジ代・故障時の交換部品が月額に込み |
| 本体を購入 据置型 85,800円〜173,800円 | × 85,800円〜173,800円を最初に支払う | ○ 長く使うほど1年あたりの負担が下がる | △ 毎年カートリッジ代15,400円〜24,200円 |
- ※金額はすべて税込。購入の総額は「本体にカートリッジ1本が含まれる」前提で計算していますが、この点は公式に確認できていません(未確認)
- ※レンタル機は102項目、購入モデルは98項目〜104項目と除去項目数が異なります。同じ性能どうしの比較ではありません
みずくらべ
逆転年数だけで決めないほうがいい3つの理由
計算をしておいて言うのも変ですが、逆転年数は判断材料のひとつにすぎません。次の3点のほうが、実際には効いてきます。
1つめは、カートリッジを本当に毎年替えるかどうかです。購入の総額が安く見えるのは「毎年きちんと交換する」前提の計算だからで、交換を先延ばしにすれば支出は減りますが、浄水性能は落ちます。逆に言えば、交換を忘れがちな自覚がある人は、費用も交換タイミングも事業者側が管理してくれるレンタルのほうが結果的に無駄が少ないことがあります。カートリッジ代の考え方は浄水型サーバーのカートリッジ交換費用の記事でも整理しています。
2つめは、7年後・10年後も同じ家に住んでいるかどうかです。逆転が約7年〜約10年ということは、その年数より前に引っ越し・家族構成の変化・キッチンのリフォームが起きる可能性を見込む必要があります。購入した本体は資産として残りますが、蛇口の形状が変わって使えなくなるリスクは自分持ちです。
3つめは、故障したときの負担です。マルチピュアのレンタルでは、故障や破損が原因の不具合は無料で交換すると案内されています。購入の場合、保証期間を過ぎた後の修理・交換費用は自己負担になります。10年使う前提の計算をするなら、この差も本来は総額に含めるべきものです。
浄水型ウォーターサーバーという第3の選択肢
ここまで浄水器の話をしてきましたが、月額3,300円という水準は、実は浄水型ウォーターサーバーとほぼ同じ価格帯です。
| 選択肢 | 月額(税込) | 冷水・温水 | 電気代 |
|---|---|---|---|
| マルチピュア レンタル(Aquaperform) | 3,300円 | なし | かからない |
| エブリィフレシャス tall | 3,701円(レンタル3,300円+電気代401円) | あり | 401円(公表値の下限) |
| Locca litta(お得プラン・6年) | 2,967円(レンタル2,380円+電気代587円) | あり | 587円 |
※エブリィフレシャス・Loccaの数値は当サイトの機種データ(各社公式サイトから取得日2026-07-12に取得)を引用。いずれも浄水型のため別途、水道代がかかります。エブリィフレシャス公式は https://every.frecious.jp/price/ 、Locca公式は https://locca.premium-water.net/price/ です。
こうして並べると、同じくらいの月額で冷水と温水が使えるほうが得に見えるはずです。実際、お湯を沸かす手間が減る・冷蔵庫のスペースが空くといった価値は小さくありません。
ただし、浄水型ウォーターサーバーには浄水器にない負担が3つあります。ひとつは電気代(上の表のとおり月400円〜600円ほど)、ひとつは設置スペース(床置き型なら高さ1メートル前後の本体を置く場所が要ります)、そしてもうひとつが次章の契約の縛りです。
浄水器と浄水型ウォーターサーバーの違いそのものについては、浄水器と浄水型ウォーターサーバーの違いを比較した記事で詳しくまとめています。
やめる時にいくらかかるか(契約の縛りを比べる)
月額が同じくらいなら、次に見るべきはやめる時の条件です。ここは各社でかなり差があります。
浄水器・浄水型サーバー | やめる時の負担
やめる時に、いくらかかるか
各社公式サイトの記載に基づく(マルチピュア・クリンスイは取得日2026-08-26、エブリィフレシャス・Loccaは取得日2026-07-12)
| 最低利用期間 | 途中でやめた時の費用 | |
|---|---|---|
| マルチピュア レンタル Aquaperform | △ 基本契約期間は1年・以降自動更新 | ○ 違約金の記載なし。返送料は利用者負担 |
| クリンスイ レンタル 蛇口直結型 CR001-WT | △ 自動更新。更新月以外は途中解約の扱い | △ 機種により2,700円〜4,950円 |
| エブリィフレシャス tall 浄水型ウォーターサーバー | △ 最低利用期間の明示なし(3年が実質の目安) | × 設置・交換から3年未満の解約で40,000円 |
| Locca litta(お得プラン) 浄水型ウォーターサーバー | × 6年 | × 1年未満60,000円(期間により段階的に減額) |
- ※金額はすべて税込。エブリィフレシャスの40,000円は不課税と公式に記載されています
- ※マルチピュアの基本契約期間1年の途中で解約した場合の違約金は、公式レンタルページに記載を確認できませんでした(既払い分は返金されないと記載)
- ※解約条件は申込時期やプランで変わることがあります。契約前に必ず各公式サイトでご確認ください
みずくらべ
月額の差が数百円でも、やめる時の差は数万円になります。月額2,967円のLocca littaは表の中で一番安いですが、6年という最低利用期間と最大60,000円の解約金がセットです。6年使い切る前提が崩れると、月額の安さは簡単に吹き飛びます。
当サイトが「月額トータル」と「契約の縛り」を必ずセットで見るようにしているのは、この逆転が起きやすいからです。解約金そのものについては解約金なし・縛りなしの機種を集めた記事も参考にしてください。
こんな人におすすめ
浄水器のレンタルが向く人
- 最初にまとまった出費をしたくない人
- カートリッジの交換時期を管理したくない・忘れがちな人
- 数年以内に引っ越しや生活の変化がありそうな人
- 冷水・温水は要らず、置き場所も最小限にしたい人
本体を購入したほうがよい人
- 同じ家で10年単位で使い続ける見込みが立っている人
- 毎年きちんとカートリッジを交換する自信がある人
- 月々の固定費を1円でも減らしたい人(長期では1年あたりの負担が下がります)
浄水型ウォーターサーバーが向く人
- 同じくらいの月額なら、冷水・温水も使いたい人
- 高さ1メートル前後の本体を置くスペースがある人
- 3年〜6年は同じ家で使う見込みがある人(解約金の条件を満たせる人)
よくある質問(FAQ)
Q. レンタル浄水器の月額に、カートリッジ代は本当に含まれますか。
A. マルチピュアの公式レンタルページには「交換カートリッジ、故障時の交換部品の料金も含まれます」と記載があり、カートリッジは1年ごとに届くとされています(取得日2026-08-26)。クリンスイのレンタルも同様に、3か月ごと(浄水シャワーは4か月ごと)のカートリッジ交換が含まれる形です。ただし送料の扱いはサービスによって違います。マルチピュアはお届け時の配送料660円が別途かかり、解約時の返送料も利用者負担と明記されています。
Q. 1年の基本契約期間の途中でやめたら、違約金はかかりますか。
A. マルチピュアの公式レンタルページには、解約は「いつでも可能」「毎月10日までの受付は当月末の解約」と記載されており、期間内解約の違約金・解約金についての記載は確認できませんでした。ただし既に支払った分は返金されないこと、解約月の翌月10日までに返却が必要で送料は利用者負担であることは明記されています。金額に関わる部分なので、申し込み前に公式サイトの規約と問い合わせ窓口でご確認ください。
Q. 浄水器のレンタルと浄水型ウォーターサーバーは、どちらが安いですか。
A. 月額だけを見るとほぼ同じ帯に並びます(本記事の比較では2,967円〜3,701円)。違いが出るのは電気代の有無とやめる時の費用です。浄水器は電気を使わない代わりに冷水・温水がありません。浄水型ウォーターサーバーは月400円〜600円ほどの電気代がかかり、解約金が40,000円〜60,000円に設定されている機種があります。「何年使うか」がはっきりしているかどうかで向き不向きが変わります。
Q. カートリッジを毎年交換しなければ、購入のほうが安く済みますか。
A. 支出だけを見れば安くなりますが、浄水性能は落ちます。マルチピュアの公式オンラインショップにも「水の出が悪くなったら一年より早くても交換をお勧めいたします」と案内があります。交換しない前提の節約は、浄水器を使う目的そのものを損なうため、当サイトではおすすめしていません。
Q. 記事の逆転年数の計算は、そのまま自分に当てはめられますか。
A. そのままは当てはまりません。本記事の計算は、工事費・電気代を含めず、購入は本体に初回カートリッジが含まれる前提(この点は未確認)で試算した当サイトの計算例です。蛇口の形状によっては工事費が22,000円〜25,300円の部品代と15,400円〜29,700円の工事費として上乗せされますし、その場合はレンタルの初期負担が増えて逆転年数は短くなります。ご自身の条件に置き換えて計算し直してください。
まとめ
- 浄水器のレンタルは月額900円〜3,300円と幅があり、タイプが違えば同じ土俵で比べられません
- マルチピュアで計算すると、レンタルの総額が購入を上回るのは約3年〜約10年と、比べる機種で大きく変わります
- 除去項目数をそろえて比べると(レンタル機は102項目)、現実的な逆転は約7年〜約10年のほうです。「5年で購入が得」という説明は、安いモデルと比べたときの話です
- 逆転年数より、カートリッジを毎年替えるか・その家に何年住むか・故障時の負担を誰が持つかのほうが判断に効きます
- 月額が同じくらいなら浄水型ウォーターサーバーも候補になりますが、電気代と解約金(40,000円〜60,000円の機種があります)を合わせて見てください
浄水器も浄水型サーバーも、月額の数百円差よりやめる時の数万円のほうが家計への影響は大きくなります。契約前に、月額・カートリッジ代・解約条件の3つを必ずセットで確認してください。
※料金・キャンペーン条件は執筆時点のものです(取得日:2026-08-26。エブリィフレシャス・Loccaの数値のみ取得日2026-07-12)。最新は各公式サイトでご確認ください。
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参考にした情報
- マルチピュア公式レンタルページ(月額・契約期間・解約・工事費)https://lp.multipure.co.jp/rental (取得日2026-08-26)
- マルチピュア公式オンラインショップ(本体価格・交換カートリッジ価格・交換頻度)https://shop.multipure.co.jp/ (取得日2026-08-26)
- クリンスイ公式 レンタル浄水器(月額・カートリッジ交換頻度・解約条件)https://shop.cleansui.com/rental.html (取得日2026-08-26)